iMac (24-inch, Early 2009) をSSDに換装してみたよ
iMacさん、遅すぎる
我が家では、開発機のセンターを長年務めてきたiMacさん (24-inch, Early 2009) が、挙動のモタモタが原因で、最近MacBook Pro Retinaさん (13-inch, Late 2013) にその座を奪われつつあります。
何年も使ってきた愛着のあるMacなので、このままセンターを引退するのも気がひけるため、ここは気合を入れてHDDをSSDに換装し、センターの座を盤石にしようと頑張ってみました。
本当は、先日リリースされたiMac Retina あたりを導入したいのですが...まぁお高いですし。
ちなみに、ハードウェア関連の知識はほぼ無いため、かなり苦労しました。
必要なものを買い集めてみた
とりあえず、換装に必要な機材を集めてみます。利用するSSDはもちろん、工具なんかも集める必要がありますね。ということで、以下のようなヤツらを買ってきました。
SSD
SSDはコイツを使いました。本当はもっと容量大きくしたいのですが...まぁ外したHDDをそのまま外付けで使うので、良しとします。
マウンタ
iMacのディスクは3.5-inchで、利用するSSDは2.5-inchなので、3.5-inchの枠にハマるように、マウンタも必要です。とりあえずコイツを選択しました。
トルクスドライバーセット
いわゆる星型のドライバーです。iMacの分解には何種類かのサイズを使うらしいので、使うサイズのものをピンポイントで買うのではなく、セットのものを買ってみました。
吸盤
iMacのディスプレイ上にのっているガラスを外すためのアイテムです。「ホームセンターで売っている吸盤でいいよ」という情報が多かったのですが...まぁ何かあると怖いので、それっぽいものを選択しました。
作業開始
iMacのHDDを載せ替えるには、当然本体を開く必要があるのですが、iMacはこれがなかなか大変です。見た目がスタイリッシュな分、内部の拡張性はほぼないと言って良いかと...
HDDの載せ替えまでたどり着くのは中々困難でしたが、こんな感じで進めていきます。
1.ガラスを外す
まずは、iMacのディスプレイ上に乗っているガラスを外します。さっそく例の吸盤を使います。こんな感じで吸盤をセットして、チョットずつはがしていきます。
...って聞いていたのに、なんかあっさり取れちゃいました。この外したガラスは、もう最後まで使わないので、安全な場所に退避していてもらいます。吸盤(¥2,000弱)のお仕事も、これにて終了!
ガラスを外すと、こんな感じです。あまり違いがわからないですね...
2.前面のフレームを外す
ガラスを外すと、前面のフレームを止めておくために、ネジ止めされているのが見えます。次はコイツらを外していきます。利用するのはT8のトルクスドライバーです。
上下左右でネジの長さが微妙に違うので、戻す時はどこにどのネジを使うのか、わからなくならないように注意しましょう。
また、iMac下部にある、メモリを差し替える為のフタも外しておく必要があります。これは普通のドライバーで外せます。
すべてのネジを外すと、前面のフレームが外せます。一度下にスライドし、グワッと上方向に持って行くイメージです。FaceTimeカメラのケーブルが接続されていて完全には外せないので、後ろに持って行くだけ、ってことになりました。
この時点でホコリがえらいことになっているのですが、ディスプレイがむき出しの状態でいるので、ここではホコリを取りたい気持ちをグッと堪えます。
3.ディスプレイを外す
次はディスプレイを外します。まずは、フレームを外したことで現れたネジを、T8ドライバーで外していきます。左右で8本?くらいあります。
それ以外にも、ディスプレイの下にある、映像コネクタを外す必要があります。左右のネジを外してコネクタを外します。ここでは、T6のドライバーが必要になります。
これらを外したらディスプレイを取るのですが、裏にもう一つ小さい謎のコネクタが刺さっています。これはカチッとはまっているだけなので、抜いてしまいます。左側の大きめの配線は取らずに、左側にグワッと持っていきます。
ここまでやれば、やっと目的のHDDさんがお目見えします!ここまでに、2回ほど心が折れそうになりました。
撮影技術へのツッコミは勘弁なのですが、中央やや上部あたりにいるのが、HDDドライブになります。
この時点でディスプレイがいなくなったので、ここぞとばかりに掃除機をかけます。ホコリがいなくなると気持ちいいです。
4.HDDを外す
HDDからSATAコネクタと電源コネクタを外し、テープ止めされている温度センサーを外します。そしたら、HDDの上にある黒いプラスチックの部品を、右方向に起こして避け、HDDを上側からぐいっと外します。
外したHDDはこんな感じ。Appleマーク入り。ここに刺さっている4本のネジは、iMacに配置する際に必要なので外しておきます。そしたら最早、このHDDは用無しです。
このHDDは、この後スタッフが責任を持って再利用いたしました。
5.SSDをセットする
HDDを外した箇所に、SSDを乗せます。まずはSSDをマウンタにセットして、3.5-inchの大きさにします。
先ほど外した4本のネジをマウンタに刺して、HDDの配置場所に埋め込みます。
SATAコネクタと電源コネクタを接続し、温度センサーを付け直します。ただしSSDは熱を発しないため「あまりにも無意味な行動」というツッコミを受けました。そうなんですか...?
6.これまで外してきたヤツらを戻していく
あとは、元来た道を折り返していくだけです。外した小さなコネクタを接続しなおして、ディスプレイを戻して、映像コネクタを接続しなおして、ねじ止めして、前面のフレームを戻して...
ディスプレイ上にホコリが付着してしまっているので、このタイミングでエアスプレーを投入します。
あとはフレームをネジ止めして、メモリ部分のフタをネジ止めして、ガラスを戻せば完了です!
最後にソフトウェア的な載せ替え
あとは、外したHDDをUSB接続して、Yosemiteインストーラをダウンロードして、内臓SSDをフォーマットして...はい、完成!
スーパー爆速iMacに生まれ変わりました!5年越しのクリーンインストールなので、なんか気持ちいいです!
...が、開発環境の作り直しで、ここからあと半日は地道な作業が続きます。
これであと2,3年は戦える、といいなぁ
iMac Retinaが2,3世代アップデートされて、お値段もお手ごろになってきたら買い替えも考えますが、とりあえずはこれであと2,3年は我が家のセンターを任せられそうです。
iMacが遅くて買い替えを考えている方は、この記事を参考に、SSDへの載せ替えも選択肢にしてもらえると幸いですm( _ _ )m
あと、こっそり新作アプリのリンクを貼って終わります。これらのパーツをアキバに車で買いに行く方は、このアプリで駐車場をチェック!
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